新華社 | 2023-09-03 09:19:19

【新華社北京９月３日】中国外交部の汪文斌（おう・ぶんひん）報道官は１日の記者会見で、中国内外の人的往来の再開を受け、訪中外国人に関し外交部が講じている政策や措置、効果について質問を受け、次のように答えた。

年初以来、国内の質の高い発展と高水準の対外開放に寄与するため、外交部は査証（ビザ）などの政策を継続的に最適化し、関連部門と連携して一連の利便性向上措置を導入した。また、全ての在外大使館および領事館に対し、外国人が中国を訪れる際のルートの円滑性確保に全力を尽くすよう指導した。

新型コロナウイルス対策を「乙類乙管」に緩和して以降、中国の関連部門と在外大使館・領事館は直ちに数次ビザ、寄港地ビザ、トランジット（通過）ビザ免除政策を再開した。３月１５日からは観光ビザ、地域的ビザ免除措置、コロナ流行前に発給された数次ビザの入国機能を完全に回復させた。また、さまざまな措置を講じてビザ申請の効率を改善し、重要・緊急の商用や人道支援団体の申請に対しては「グリーン通路（優先通路）」を開設している。５月１日にはＡＰＥＣビジネス・トラベルカードを所持する外国人がＡＰＥＣバーチャルカードで入国することを認め、７月２６日にシンガポールとブルネイに対する一方的なビザ免除措置を再開した。８月中旬からは条件に合致した商用、観光、親族訪問などのビザ申請について段階的に指紋認証を不要とし、同月３０日には入国前のコロナ核酸検査や抗原検査が不要となった。今年に入り、カザフスタン、マダガスカルなど多くの国とビザ免除協定を締結しており、各種相互ビザ免除協定の数は１５５件に上っている。

各界からは前向きの反応があった。在外大使館・領事館のビザ発給数は急速に回復し、訪中外国人も着実に増加している。外交部は引き続きビザ政策を最適化し、有利な条件を積極的に創出することで中国内外の人的往来にさらなる利便性を提供していく。