陝西省の外国人観光客が大幅増 各種の円滑化措置が下支え
太陽の光がさんさんと降り注ぐ季節になり、陝西省西安市は観光のベストシーズンを迎えようとしている。西安の街並みや観光スポットでは、外国人観光客が目に見えて増加し、古い城壁の上で自転車に乗って散策する外国人観光客がいれば、大雁塔広場で漢服に着替え、中国伝統文化の素晴らしさを身をもって体験する外国人観光客もいる。
5月1日の朝早くから、秦始皇帝陵博物院には次々に観光客が押し寄せ、海外から来たスタディツアーの団体も少なくなかった。外国人観光客の多くは「秦始皇帝陵博物院対外融合サービスプラットフォーム」で前もってチケットを予約しているという。
オーストリアから来たベロニカさんは、「兵馬俑を見るのが我が家の長年の夢だった。中国がオーストリアをビザ免除国にしたので、中国に気軽に行けるようになった上、事前にネットでチケットを買うこともできた」と話した。
中国のビザ免除国・地域が次々に増えるのにともなって、海外からの中国旅行熱が高まりを見せる。4月3日には同プラットフォームの運営がスタートした。同プラットフォームは陝西省で初めて文化・博物館当局が打ち出した外国人観光客の決済を円滑にするための融合サービスプラットフォームだ。外国人観光客は自国で前もってネットでチケットを予約し、自国通貨で決済することができ、観光スポットに来たらパスポートを持って並んで入場すればいい。
同院の周萍副院長は、「現在、このプラットフォームは39ヶ国・地域の24カ国語と29種類の通貨に対応している。試行事業が始まってから、すでに5700人あまりの外国人観光客がこれを利用してチケットを予約した。チケット予約は他の景勝地、ホテル、航空券、外食・娯楽などの観光消費約3万件につながった」と説明した。
このほか同省の各銀行も大明宮国家遺跡公園、鐘楼・易俗社文化街区、大雁塔・大唐芙蓉園などと提携して、決済サービスモデルエリアの建設を加速し、キャッシュディスペンサー(CD)や現金自動預け払い機(ATM)に海外発行のクレジットカードによる現金引き出し機能を持たせるなどして、海外カードの受け入れ範囲を積極的に拡大している。また、海外からの観光客向け決済サービスセンターを設立し、人民元現金の「コインウォレット」製品の配置・投入業務を展開し、全省のATMの海外カードによる現金引き出し機能のアップデートを行い、中国語・英語の二カ国語サービスを打ち出して、決済製品・サービスの供給の質を全面的に向上させ、決済の円滑化レベルを高めている。
陝西省文化・観光庁は現在、政策の制定を進め、インバウンドの発展の奨励に重点を置いており、「観光客を陝西省へ誘致」し、インバウンドを発展させ、観光PRを展開した企業に8方面からの奨励金を支給し、経営主体の積極性を向上させ、インバウンドの発展を促進している。(編集KS)
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