【レシピあり】中華ハンバーガー『肉夾饃(ロージャーモー)』がウマすぎ! あまりの美味しさに言葉の法則が無視されるレベル / 沢井メグのリアル中華:第20回
お客様の声|西安金橋国際旅行会社(陝西友聯国際旅行社)
中国料理といえば……餃子、炒飯、小籠包! 日本人にとってはこのあたりがメジャーどころだろう。
それも良いのだが、中国住み経験がある私・沢井メグが「中国旅行に行くんだけど、何が美味しい?」と聞かれた際に挙げるのはこのメジャーメンバーではない。『肉夾饃(ロージャーモー)』である。とくに1人旅の方には激しくオススメしたいローカルフードだ。そして誰もがこう言う「確かにこれは美味しい!」と。
・肉夾饃とは!
肉夾饃(ロージャーモー)とは、陝西省西安の名物B級グルメだ。
“饃(モー)” と呼ばれるシンプルなバンズに、とろけるほど煮込まれた “臘汁肉(ラージーロウ)” と呼ばれる肉の細切りが挟まれている。一口かじるとジュワ~ッと肉汁がしたたる! それがバンズに染み込んだところを食べるのも最高だ。
西安に限らず、中国全土ほぼどこにでも存在する。最近、日本でも秋葉原や西川口などで見られるようになった。
・実は名前がちょっと変
さて、名前は「肉」「挟む(夾)」「饃」と漢字を見ただけでどんな料理か想像ができる肉夾饃であるが、中国語を勉強したことがある人なら「あれ?」と思われるかもしれない。そう、実は語順がちょっと変。直訳すると「肉で饃を挟む」となってしまうのだ。
中国でも度々「饃で肉を挟んでいるのだから “饃夾肉(モージャーロウ)” と呼ぶべきでは?」と議論になっている。だが、文法を無視してまで肉夾饃と呼ぶ理由があるという。いくつかの説があり、
説1「昔の中国語で肉夾於饃と表記していたところ、縮まって肉夾饃となった」
説2「饃夾肉というと、方言で “饃には肉を挟み忘れた” と似た音になるため、饃と肉の順番が入れ替わった」
説3「本来なら饃夾肉であるが、肉があまりにもウマかったので、文法を無視して肉を前に置いて肉夾饃と呼ぶ人が現れる。そしてそのまま定着した」
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。