観光客が鄠邑区蔡家坡村の収穫後の麦畑でダンスを踊った（6月12日撮影）新華社記者・李一博撮影
　これは5年に渡る「アートな農村建設」だ。
　西安美術学院の武小川教授が率いる実験芸術学科の学生が2018年、取材と創作のため西安市鄠邑区石井街道を訪れた。秦嶺山脈の終南山の麓で、黄金色の麦畑が創作スペースになった。麦わらの像やインスタレーションが畑に設置された。
　村人は集まり、「アートとはなんだ？」と首をかしげた。
　5年に渡り、村人と芸術家は現地政府と手を携え模索した。交響楽、秦腔、演劇が麦畑で次々と上演された。麦を刈る鎌、葉を剥がしたトウモロコシ、漬物を作るかめが写真になり、村の改修された美術館で展示された。芸術村長、農村振興顧問、音楽家、観光客が殺到し、無名の村が日増しに賑やかになった。
　芸術の啓発により、現地は文芸で農村振興を支える高品質発展の道を歩んだ。村人も徐々に、「野菜を切り麦を刈るのが芸術であり、生活そのものが芸術だ」と理解するようになった。
「中国網日本語版（チャイナネット）」2022年10月3日