中国の黄河壺口瀑布、濁流から清流に
中国の黄河壺口瀑布、濁流から清流に
増水期の黄河壺口瀑布。(3月13日撮影、太原=新華社配信/呂桂明)
【新華社太原4月10日】中国山西省臨汾市吉県と陝西省延安市宜川県の境に位置する黄河壺口瀑布は「世界一の黄色い滝」として知られ、黄河を代表する景勝地となっている。
吉県出身の呂桂明(りょ・けいめい)さん(51)は1999年から黄河壺口瀑布風景区で観光客の写真を撮る仕事の傍ら、滝にカメラを向けてきた。フィルムカメラからデジタルカメラ、そしてプロ用一眼レフカメラへと持ち替えながら、壺口瀑布の喜ばしい変化を記録している。
黄河流域ではここ数年、耕地を森林に戻す「退耕還林」、東北・西北・華北地域で造林を行う「三北防護林」、天然林保護、経済林の質と効率の向上、湿地修復など重要な生態系保護・修復事業が行われ、著しい成果を上げている。黄土高原地区の土壌浸食面積は観測史上最も深刻だった45万平方キロから23万1300平方キロまで縮小し、黄河が運ぶ土砂も大幅に減少。水は黄色から緑がかった色へと歴史的な変化を遂げた。
黄河は主流の5分の1近くを占める965キロが中流域の山西省を流れる。同省はここ数年、体系的な管理を実施し、森林率が2010年の18.0%から20年には23.8%に上昇、全国平均を上回った。黄河流域では25.3%に達した。
吉県はここ3年で2300万元(1元=約19円)余りを投資し、黄河壺口瀑布風景区に常緑高木約1万5千本、花が咲く低木約2万本、レンギョウ約1万7千本、ツタ約5万本、貴重な苗木約10万本を植え、宿根草の種苗を4万平方メートル余りにわたって植栽している。山西省は陝西省と協力して、同風景区を建設し、国家5A級観光地(最高ランク)認定を取得した。(記者/王学濤、趙陽、原勲)
増水期の黄河壺口瀑布。(2021年3月13日撮影、太原=新華社配信/呂桂明)
増水期の黄河壺口瀑布。(2019年3月30日撮影、太原=新華社配信/呂桂明)
増水期の黄河壺口瀑布。(2017年3月20日撮影、太原=新華社配信/呂桂明)
増水期の黄河壺口瀑布。(2015年3月25日撮影、太原=新華社配信/呂桂明)
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。