唐代長安城の東市遺跡で新たな発見 陝西省西安市
長安城東市遺跡で見つかった三彩碗。(資料写真、西安=新華社配信)
【新華社西安12月17日】中国陝西省西安市で長年行われている唐代長安城の東市遺跡の考古学研究で、また新たな発見があった。同遺跡の北東角で、大量の三彩碗や三彩壺、鎏金銅(りゅうきんどう)仏像など唐代の文化財が見つかった。
長安城東市遺跡で見つかった三彩小壺。(資料写真、西安=新華社配信)
考古学者は東市遺跡北東部で唐代の道路や排水路、家屋の基礎などの遺跡を発見し、この地域の基本構造と空間配置をほぼ明らかにするとともに、鎏金銅仏像や三彩碗、封泥(ふうでい)などの文化財を発見した。
長安城東市遺跡で見つかった「荊州都督府之印」の文字がある封泥(ふうでい)。(資料写真、西安=新華社配信)
中国社会科学院考古研究所の韓建華(かん・けんか)氏は「唐代の商業市場の店舗の多くは『表に店舗があり、裏に工房がある』構造をしており、われわれは工房で貯蔵室や井戸などの遺跡を発見した。また、西洋文化の要素を持つ物品も出土し、多元的で豊富な唐代の社会生活史を示している」と説明した。
長安城東市遺跡で見つかった、骨でできたサイコロ。(資料写真、西安=新華社配信)
唐代長安城の東市遺跡は西安城壁外側の南東約1キロに位置し、1950年代後半に発見された。考古学調査によると、東市は長さが南北1キロ余り、幅が東西924メートルで、面積が約1平方キロとなっており、内部は「九宮格(道路で九つに区切られた形)」の配置をしている。(記者/楊一苗)
長安城東市遺跡で見つかった三彩碗。(資料写真、西安=新華社配信)
長安城東市遺跡で見つかった唐代の井戸。(9月27日撮影、西安=新華社記者/楊一苗)
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