仰韶文化の遺跡から始めて笄形骨器が出土 陝西省咸陽市
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蒋劉遺跡から出土した笄形骨器。(資料写真、西安=新華社配信)
【新華社西安11月10日】中国陝西省考古研究院はこのほど、同省咸陽市芤陽(けいよう)県にある蒋劉遺跡で、成人の墓58基を発見したと発表した。墓からは、新石器時代仰韶(ぎょうしょう)文化期の遺跡調査で初めて笄(こうがい、髪結いの道具)形骨器が出土した。
蒋劉遺跡から出土したビーズ飾り。(資料写真、西安=新華社配信)
遺跡は芤河(けいが)下流南岸の浸食台地にある。年代は約5千年前の仰韶文化後期で、今年の調査で大型環壕(かんごう)と埋葬エリアが見つかった。埋葬エリアで発見された58基の墓の向きは大半が北東-南西方向で、被葬者の頭が北東方向の環壕に向いていることから、計画的に埋葬されたと思われる。
蒋劉遺跡M47号墓の副葬品。(資料写真、西安=新華社配信)
いずれの墓からも明確な葬具の痕跡は見つからなかったが、一部の遺体は織物に包まれていた可能性がある。被葬者の頭部に陶罐(土器のかめ)を被せる「套頭葬」の風習が見られたほか、骨盤内に砕けた胎児の骨が残る被葬者も確認された。
蒋劉遺跡M2号墓で見つかった被葬者骨盤内の胎児の骨と副葬品。
副葬品は骨器や玉器、石器、土器などで、その大半を笄形骨器が占めた。これらの骨器のほとんどは被葬者の左腕の外側に束ねた状態で置かれており、その数は墓によって数点から30~40点までさまざまだった。考古学者は、墓から多くの笄形骨器が見つかるのは仰韶文化期で初めてだと説明。出土位置も明確で、埋葬背景もはっきりしていることから、初期の紡織手工業に関係しているとの見方を示した。(記者/楊一苗)
蒋劉遺跡から出土した笄形骨器。(資料写真、西安=新華社配信)
蒋劉遺跡から出土した笄形骨器。(資料写真、西安=新華社配信)
蒋劉遺跡から出土したビーズ飾り。(資料写真、西安=新華社配信)
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